推し箱イベを走りきった私はあんさんぶるスターズを卒業する
なにかと見かけるひとり語りブログに手を出した。
まさかあんスタを卒業するという内容を書くことになるとは思っていなかったけれど。
私のあんスタ歴は2年。大体今までのメインジャンルに5年はいた私にしてみればかなり短い期間だった。
本当のことを言うと、やめたくない。まだあんさんぶるスターズを追いたい。彼らが成長していく過程を見ていたい。
じゃあやめなければいい。私もそう思う。しかし、在校生ではいられなかった。在校生のままでいるとちゃんと息ができなくてどうしようもなく苦しかった。
そんな苦しい思いをしながら彼らを追うものではない。だから卒業する。離脱ではなく、卒業の形をとる。毎日通ってた学院を卒業して、たまに顔をだす卒業生になるのがいいと思った。
なので、ここは卒業式の場である。
私が卒業を決意したきっかけは『生贄 死者たちの復活祭』である。公式ツイッター及びアプリでの告知を見てから卒業までのカウントダウンがはじまっていた。
私は前々から「二枚看板☆5、日日日先生スト、アンデ箱」のイベが来たらあんスタをやめると言っていた。
アンデ箱イベと月スタでの発表があったが、☆5の1枚は晃牙くんという発表も合わせてあり、今回私の求める条件にすべては当てはまらなかった。
この時点で発表されてないもう1枚の☆5は零だと確信に近いものをもっていたため、二枚看板が揃って☆5のイベをまたしばらく待たないとな、と思っていた。心のどこかではもう来ないだろうなとも考えていたけれど。
そうしていたら来たイベ告知、零の開花後にガッツリ映り込む薫。
零の開花後を見た最初の感想は「なんだこれ」だった。
私は二枚看板推しであり零薫推し。たぶん零薫推しなら喜ぶべきカードだったのかもしれない。残念ながら私は大々的に推しCPを公式に出されると一気に嫌になってしまうタイプの腐女子だ。全く喜べなかったしカード絵柄を見てしばらく動揺した。
なんだこれ?なにを見せられている?
よく見たらふたりともインカムをつけているし、ライブ衣装だし、ああこれは舞台上でされていること(=パフォーマンス)なんだと思って少しだけ落ち着いたけれど。
零薫が地雷だのなんだの騒がれているのを、よせばいいのに自分から見に行った。そういう意見もあるよなぁと思って……それ自体は別に良かったのだけれど。
アンデの箱イベでなんでこんなにマイナスの意味で騒がれないといけないのだろう、そう思ってしまった。
そこからが本当にきつかった。
前述した通り私は今年の5月であんスタ歴2年であり、サービス開始からしていたわけではない。
余談だが、私があんスタを始めたきっかけは朔間零がログインボーナスでもらえると言われたから。当然のように推しは最初から朔間零。そこから二枚看板、薫くん、アンデと好きになって、アンデP二枚看板推し朔間零最推しに落ち着いた。
途中参戦の私でさえあんスタを始めて数ヶ月でアンデの箱イベがあんスタ開始直後あたりの執事喫茶以降来ていないことに気付き、そのまた数ヶ月後にはアンデ箱を望んでいた。
(そもそも薫くんの高レアが全くなかったから、そのタイミングで箱があるのでは?と思っていたのに違った。走ったけど/ホリパは本当にきついイベントだったお疲れ様でした)
いまかいまかと待っていたアンデPは少なくなかったはず。イベ告知があるたび、またアンデは高レアが絶妙にずれてくるのかと肩を落としたこともあったはず。
そしてようやくきたアンデの箱イベ。それなのにアンデPの中で様々な意見が飛び交って、アンデP以外でも嫌悪感を出してる人を多くみた。
私はそれが嫌だった。あれだけ待ち望んでいた推しの箱イベをなんでこんなに批判されなきゃいけないのか。
わかる。私も確かに推しの開花後絵柄には思うところがある。でも零薫なので地雷イベですと言われる筋合いはない。思うのは自由だけれど、そんなの自分の中で処理してほしい。黙っててほしかった。イベを楽しみにしていた人もいる。みんながみんな同じ意見だと思わないでほしい。
高レアがアンデだけのイベントを待っていた。アンデ箱の日日日先生ストを本当に待っていた。
だからこそ、やった!ずっと待ってた箱イベだ!って素直に喜べないのがつらかった。
そんな時に見かけた、今回の朔間零☆5は二枚看板☆5だというツイート。
ああそうか、今回のイベントは私がやめる条件に当てはまっているからあんスタをやめていいんだ。
そう思ったから、私はこのイベントを最後まで走りきってあんスタをやめようと考えた。
でもいざあんスタをやめると考えたら気持ちが沈んだ。
やめていいんだとホッとしたのに、やめたくなかった。
転校生となりプロデューサーとなり、夢ノ咲学院のアイドルたちをできるかぎり全力で追いかけてきた2年間。公式にいらっとしたこともある。燃やしたいと思ったことも何度もある。
それでもこの2年なんだかんだとても楽しかったし、前半の1年は特にあんスタにかなりの部分で助けられてきた。胃腸をやられなにか食べると吐き気が襲ってきた時も、精神をやられ笑えなくなった時も、あんスタに……二枚看板に支えられた。
二枚看板がいたから、いまこうして笑えている。元気に生きている。一時の私は二枚看板に生かされていた。
あんスタに出会っていなかったら、いまの私はいない。
イベントは予想通りの☆5零、加えて予想通りだったランボ。後悔のないように零を完凸してあんスタを卒業しよう。そう決意したけれどイベント中これを走り終えたら卒業するのかと思うと何度も虚しい気持ちになった。走りきったけれど。
イベント終了約30分前、持っていたダイヤを全て使った。順位は299位。ここで走りを止めた。ボーダーから外れることはないだろうけど、もしこの30分でボーダーを外れたら、そういう運命だ。
走りを止めた私は、読んだら走れなくなりそうだと未読のままだった復活祭ストーリーを読み始めた。ストーリー自体はとても良かったけれど、朔間零が最推しの私は推しの正体がますますわからなくなってつらかった。
復活祭に描かれている晃牙の気持ちには既視感があった。ああ、これは朔間零推しが思ってることだと。朔間零推しの総意だとは言わないけれど、少なくとも私は晃牙と同じように思っていた。それに対してのアドニスの言葉は救いだった。すべて朔間零だと、晃牙に言ってくれる彼がUNDEADにいてくれてよかった。
ストーリーを読んでる途中から涙が出てきて、泣いてしまった。複雑な気持ちになった。でも、復活祭を読めてよかったと思っている。自分があんスタを卒業するきっかけのイベントだとしても復活祭があってよかった。
ストーリーを読んでる間にイベントが終わっていた。結果は313位。無事に朔間零を完凸して、私のラストランは終了した。
終わった後はやけに晴れ晴れしい気持ちだった。
次の日から気持ちがものすごく沈んだ。ブログを書く余裕もなかったのだけれど、早々に立ち直ってしまってすっかり卒業した気分だった。
それはそれでブログを書く必要があるのかわからなくなったのだけど、やっぱり書いて記録として残しておこうとようやく書き始めたのがイベントが終わって1週間後。書き出したらまあまあの文量になってしまった。
いま気持ちとしてはかなり落ち着いているけれど、二枚看板のことを考えることも見ることもできなくなっていた。落ち着いてるつもりでいるけれど、まだ気持ちの整理がつききれてない。
とりあえずはこれで卒業式を終えようと思う。
あんさんぶるスターズ、たくさんの幸せをありがとう。